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警察に呼ばれた!必ず知っておくべき対処法

警察から電話がかかってくると、たいていの人は慌てて対応してしまいます。また電話ではなく、住まいまで呼びにくるケースもあり、その場合はさらに冷静でいるのは難しくなるでしょう。警察署への出頭を促された場合は、そのあとに取り調べが行われるのが一般的です。

被疑者か?参考人か?

その場合は事件が起こっており、その参考人として呼ばれているケースなどが考えられます。また参考人ではなく、被疑者として目を付けられているパターンもありえます。警察で話していても、どちらとして扱われているのかよく分からない場合もあるでしょう。ただし黙秘権の説明を受けてから質問が始まった場合は、被疑者として考えられている可能性が高いです。

これらの知識を持っておくことは大切ですが、前提として呼ばれても必ずしも応じる必要はありません。対応するかどうかは本人の判断に委ねられています。ただし呼び出そうとしている以上、何らかの根拠があると考えるのが自然です。

その根拠が強いものであれば、電話で断ったとしても住まいまで呼びに来るかもしれません。住まいでも対応しなければ、職場までやってくる可能性もないとは言い切れません。たとえ潔白であったとしても、余計な疑念を持たれてしまう恐れもあります。自分の都合の良い時間を主張することなどは構いませんが、基本的には素直に応じたほうが良いケースが多いでしょう。また住民として地域に貢献するという意味でも、情報提供のために出向くのは望ましいといえます。

供述調書の意味

ただし警察のなかには、理不尽な呼び出しをする人もいると考えられます。そのため何も警戒せずに対応するのも良くありません。もし警察が被疑者として考えている場合は、供述調書を作成されることになるでしょう。供述調書は記録のための単なる書類ではありません。裁判を行うときに証拠になる重要な書類です。

そのため、質問に軽い気持ちでずさんに答えてしまうと、後悔することになりかねません。最後に署名と捺印を求められますが、証拠能力を有することを承知したうえで対応を判断しなければなりません。心配な場合は警察に出向く前に弁護士にアドバイスを仰ぐのも一つの手です。質問される内容を想定して受け答えのシミュレーションをしておくと、あまり戸惑わずに済むでしょう。

それでも自信を持てない場合は、弁護士に一緒に来てもらうという方法もあります。さすがに同席することは拒否されるケースが多いですが、署内にいてもらうだけで心強く感じ、受け答えを堂々と行えるかもしれません。

任意の呼び出しである以上、自分の意思で退席したり捺印を断ったりすることも自由です。呼び出しを受けると冷静でいられなくなり、そのような基本的なことも忘れてしまいがちです。最も大切なのは平常心で受け答えをすることです。ときには厳しく問いただされることもあるでしょう。考えすぎて誤った発言をすると、不利になってしまうケースもあるので注意してください。